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長くやってれば、何かしら起きるもんだ。

NHKドラマに出た。一応映ってた。4週も。

ABOUTUS_ UTAGE.jpg2011年の4月4日(震災の支援物資輸送のためにmatrixメンバーも岩手に行った直後)、NHKからメールが来て「下流の宴という林真理子原作のドラマ(火曜ドラマ10)があるんですが、セットの後ろで歌ってくれませんか?」との事。もしや騙されてるんじゃないかと思いながらも電話をかけ、「何か歌の指定とかあるんですか?」と聞くと『いい日旅立ち』を指定、なぜかというと『鉄道愛好家の定番』だそうで云々。という訳で慌てて我々のレパートリーにない『いい日旅立ち』の楽譜を一晩で作って、幸い翌晩がmatrixの練習日だったもんで、皆に詳しく状況を伝え・・・結局、2回収録ロケ(新橋レッドペッパ―)に行って、計3曲歌いました。それも「鉄道ヲタク」居酒屋の設定で、駅員の格好して歌ったんですが、蛭子さんや渡辺いっけいさんとロケバスで話できたとか(黒木瞳さん主演だが、設定がそもそも主演女優が来るような場所ではない)、なかなか楽しい経験でした。僕らは「本来の仕事優先」バンドなので、収録や歌う準備で苦労しましたが、「立錐の余地もない仕事パンパン状態でも、まぁ何とかなっちゃう」もんだね。この時作った曲が、いい日旅立ち、線路は続くよどこまでも、里の秋(プロデューサーの趣味)。

ABOUTUS_UTAGE2.jpg待ち時間に他のエキストラさん(設定は居酒屋常連客)に話を伺ったら、ギャラも交通費+α程度、「でもここは涼しくていいですよ。普通は屋外待機が多いし。」等の話が聞けました。彼らの鉄道ヲタク話で盛り上がってるシーンは何回も撮り直ししてましたが、放送では殆ど使われてなかったです。大変なんだなー。まぁ役者の報酬ってのは撮影報酬であって「テレビに映るかどうかは関係ない」んだけどねぇ。録られる以上、映る事を期待しちゃうしねぇ。結果、matrixのほうが明らかに映ってた時間は多かった。(8話中、4話に出て、そのうちの3話で1曲ずつ歌った)  ギャラ?多少頂きました。


2度の海外公演実績。

「日本で、SMAPの次に有名なグループです」と自己紹介。何人信じたかは不明。

ABOUT_HOIAN03.jpg2005年に、ベトナムのホイアンで歌いました。この経緯としては、メンバー野口の経営するコンサルティング会社が、海外social活動を続けており、この時はベトナム中部山奥の小学校に新しい校舎や教材を寄付して、その竣工式の際に「MATRIXが付いてって歌おう」と言う事になった訳です(野口の会社社員も同行するので皆で練習)。その学校の式典でまず歌って、その晩には世界遺産都市ホイアンの劇場施設で「文化交流会」として、現地民俗舞踊楽団とMATRIXが出演した、という話でした。この時歌うためにアレンジしたのが「クエソンわが故郷」という、その地方の愛唱曲。事前にその楽譜をベトナムから送って貰ったのですがとてもいい曲なんですよ。歌ってても望郷感が感じられる、地域の自然賛歌です。2番は「ベトナム戦争で焼け野原になって」等のずっしりした歌詞だったので割愛。 それにしてもベトナム語発音は難しい。(写真は竣工式で歌った時の現地の新聞記事)

ABOUTUS_VIETNAM2.JPGその小学校の式典ではまず子供が歌ったり踊ったり、さらに大人も歌ったりで、ベトナム人はとっても「歌好き」の印象。式典が終わってから宴会パーティやってる時も、地元の記者とかはそのまま屋外でカラオケでずーっと歌ってる。宴席では、驚いたのが「出てきた食事」。山奥で動物性タンパクは貴重なんでしょうが、カイコの炒め物が出てきました。写真の右側は穀物系センベイ。折角用意してくれたので、1・2匹は食べましたが・・。また、ビールはぬるいので氷をコップに入れてくれるのですが、見るからに黄色い氷。現地の生水を飲めば「腹こわすのは100%間違いない」ので、ぬるいまま頂きました。歌ってる写真はGALLERYのページをご覧くださいね。


ABOUT_HOIAN05.jpg2回目は2008年。ベトナム中部都市ダナンに建設中のシティホール竣工「こけら落し」でMATRIXが歌う、という事で計画が進みました。MATRIX、結構アヤシイです。そもそも野口がアヤシイですね。今度はダナンの歌と、日本の曲を準備しようという事で、ダナンの歌は、雨宮氏の娘(当時中学生)がリードで歌うという話に。ベトナム語は近所のベトナム料理屋のおばさんに教わって猛練習したとか。さて日本の歌はどうすっかという事で、ベトナムの担当者に聞いたら「北国の春」がいいという事で、それにしました。この曲はアジア全域で有名だそうです。

ABOUT_HOIAN06.jpgベトナムに行く2週間位前になってから「どうやらシティホールの竣工が、行く日程に間に合わない」事が判明、大笑いです。でもチケットも取ってたので無理やり行きまして、シティホールこけら落しで歌う代わりに、ダナン市のドンガ大学のイベントとして歌った訳です。でも「北国の春」がどうも客に受けない。どうやら、この曲が好きなのは中年以上の層だったみらいです。若い人は昔の曲なんか興味ないのはどこの国でも同じって事でした。チャンチャン。





MATRIX紹介

メンバーと主なパート&製造年

野口:ベース  1956年
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山本:リード  1953年
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雨宮:コーラス 1958年
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譲原:コーラス 1957年
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和田:コーラス(アレンジ・チラシデザイン・WEB管理・渉外) 1957年
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結成

1996年9月ころに。メンバーは横浜国大のサークル(民謡研究会合唱団)と、立教大のサークル(あひる会)のOBで、元々サークル同士の交流があった関係。卒業後15年程して、OB同士(山本・野口)が仕事で偶然再会し、そこから「何かやろう」と、メンバーを集めて始めたもの。アカペラ楽譜は、和田が「一緒にやる仲間も居ないまま」既に書き溜めていた。バンド名は、大学名の「ヨコとタテ」から連想して、matrix。

メンバー変遷

といっても殆ど変ってません。1996年結成時での初期メンバーは、山本・野口・雨宮・山本(弟)・和田の5人。山本弟は、沼津から毎回バイクで東京での練習に通ってましたがやはり遠すぎたか、1年で卒業。その後1998年は4人で歌ってました。そして1999年から譲原が参加しています。ライブでは譲原が「一番最後に参加したメンバーです」と毎回同じ自己紹介をしてますが、もうかれこれ20年経ってて、これで笑いを頂くのもお約束。

特徴

練習時間より宴会時間が長い。これは「酒を飲む口実が欲しくてバンドやっている、オヤジの趣味バンド」の定番行動かも知れませんが、それと多少異なるのではないかと考えています。演奏活動を行う上でメンタル面での摺合わせを特に必要とするバンドであるため、長い宴会が結果的に必要となってくる。笑。

楽器バンドだと、「お互いの領分・領域には踏み込まない」のが比較的多いと思うのですが、我々はパートは違えど「歌う」という楽器が同じであるためか、スタジオ練習時での「相互の課題指摘、解決手段提示、等のPDCA」みたいな行為を常時行う事になります。これって、している事は企業内のチームワーク業務と何ら変わらないかも知れません。他のコーラスグループって普通どんな練習してるのか知りませんが。

一方、宴会では音楽の話を実は余りしていない。仕事や家族や社会の話等、話題そのものは普通ですが、その話題に対して「じゃその先はどうなる、何をすべきか、したら良いか」等をよく話しこんでます。これはメンバーに経営コンサルタントが居るせいでしょう。勿論、メンバーそれぞれ考え方も違うので、取る行動に違いはありますが、いつしか「このバンドはこのメンバーで続ける事に意味を持つ」と考えるようになりました。

基本は仕事最優先で活動してますので、練習時間があまり取れません。練習日含めて一年先の年間スケジュールを立てて活動しています。

その他芸風

歌謡曲(昭和系)が多い。:なんたって原体験音楽ですから。
最新ヒット曲を歌わない。:歌詞が多くて覚えられないんです。
歌よりトークが評判いい。:仕事で普段人前で話をしてるメンバーが多いせいか、酒席でも話ばかりしてるせいか。
ボイスパーカッションがない。:嫌いだからね(できないけど)。
高い声がいない。:押し並べて他のバンドよりも3度くらい低いかも。
字ハモを好まず、リード+「ウーとかアーの伴奏コーラス」(=DooWopスタイル)を基本とする。
(注)字ハモ:同じ歌詞で、メロディと一緒にハモって歌うスタイルの事。
歌った後は皆で交流。:お客さん・仲間・身内交えて。(交流=飲むって話ですが)